差別感情の哲学 [本]
目的なしに書店で偶然見つけた中島義道の本。2009年の書き下ろし。差別感情をもたらす心の動きについて考察。他人に対する否定的感情はともかく、自分に対する肯定的感情がその裏返しとして他者への差別感情につながるとまで。誇り、自尊心、帰属意識、向上心。自分が良くなろうとがんばることは、そのようにがんばっていない人を差別する芽をもっていることにつながる。ん〜厳しいなあ。
「すべての行為に差別感情がこびりついていることを認めない限り、自分は差別していないという確信に陥っている限り、自分は「正しい」と居直る限り、人は差別感情と真剣に向き合うことはないであろう。」「差別感情に真剣に向き合うとは、「差別したい自分」の声に絶えず耳を傾け、その心を切り開き、抉り出す不断の努力をすることなのだ。」
常識といわれるものの中でのほほんと行為するだけの無頓着さは敵だ。









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