福島に生きる [本]
福島県三春町に住む僧侶で作家の著者は同年代である。著名な方のようだが私は知らなかった。三春町は秋田への行き来でよく通過した町だし、一度遊びに行ったこともあるところだ。内閣官房の東日本大震災復興構想会議の委員をしている。著者が当時の菅総理から電話での依頼を受けたときの、菅総理の様子についての感想が的確だと思った。「総理の声には一刻を争うというような緊迫感がまるでなく」などあのころのテレビで見る菅総理そのものだ。また最初に原発事故の問題を扱わないというような提案があったことにも驚いてしまう。この災害がなんなのかが政府はわかっていなかったのだろうか。著者の「『放射線』は教育に生かすべき」という提言もうなずける。「福島に生きる」人々を応援する心を持って私も生きていきたいと思う。
東日本大震災復興構想会議
自分たちの力でできる「まちおこし」 [本]
まちおこしのプロフェッショナルとして国レベルの行政の場でも活躍している著者。帯に「『デフレの正体』の藻谷浩介氏推薦!」とあったのが購入のポイントでした。地域活性化の実例がおもしろいかと思ったのです。北海道から沖縄までの18の地域の事例をまちおこしのポイントとして5つのカテゴリーに分けて掲載しています。
1.売上・所得のアップを目指す
2.人材の育成と定着率の向上
3.評価する仕組みづくり
4.女性・若者・年配者の活躍の場をつくる
5.新しい産業・文化のおこし方
ボリュームの大部分はこれらの事例ですが、わりとあっさりと触れているという感じで少々ものたりないかな。序章と最終章で著者が強調している「『部分最適化』から『全体最適化』へ」ということと「事務局を担当する組織と担当者によって、地域活性化の継続・進化が左右される」という点が特に印象に残りました。これはまちおこしに限らず組織の内部でも、組織と組織の連携においても重要なポイントだと思います。また、各章の最後に「木村の目」というコラムがあるのですが、その中で「行政の広報担当責任者には”超優秀”な人材を配置してほしい」ということがありました。”超優秀”というのは「まち全体を把握し、スピード感を持ち、時期を見極め計画的に発信できる人」のことだそうです。これとてまちおこしに限らないものですが、行政の中ではこのように実践できていることが少ないということなのだと思います。「まちおこし」のポイントは「組織おこし」にも通じると思います。
日本は世界5位の農業大国 [本]

日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 浅川 芳裕
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 新書
著者は月刊農業誌の副編集長。あらためてカロリーベース自給率を指標にすることの問題点について納得。日本生活協同組合連合会で出している「食料自給率のはなし」という本でも同様のことが書かれているのに、消費者サイドからも生産者サイドからもこの問題に対する動きは出てこない。40%だからもっと国産農産物を食べようという趣旨の呼びかけは目にすることが多いが、野菜はカロリー低いわけだし。要は自給率の問題ではないということ。農水省とマスコミだけが40%をきったとか、おどかしの枕詞に使うものになっている感じがします。TPP論議でも使われる数字だけに、なんとかならないかと思ってしまいますね。著者の話はいちいちもっともであり、農業を日本の重要な産業として位置づける考え方が必要。あたりまえのようだけどそれができていないという不思議。カロリーベース自給率を指標にしていることで、どれだけむだに税金が使われていることかと憤慨してしまいます。この問題は隠れているけどとても大きな影響のある問題だと思います。食に関心のある人は必読。
由紀さおり「1969」と Pink Martini [CD]
iTunesリンク http://itunes.apple.com/jp/album/1969/id467797559
話題のCDですが、近くのCDショップがだいぶ前に閉店してしまったので、iTunesで購入しました。「ブルーライト・ヨコハマ」もいいけど、以外にもあのPPMの「パフ」の日本語バージョンがなかなかいいです。他の曲も含めて昔の雰囲気がよみがえり、その完成度にびっくりです。
ピンク・マルティーニってどんな音楽やっているのかと気になりいろいろ聴いてみたなかで、私の好みにあったのが次の「Hey Eugene!」です。ラテンと中東、インド、アジアがミックスされたようなビッグバンドジャズ。ノスタルジックな雰囲気がよかった。ボーカルもいい声。
iTunesリンク http://itunes.apple.com/jp/album/hey-eugene!/id219613801
海と 風と 町と [本]
A4変形120ページ
オールカラー
収録写真点数 約300点
発行 みやぎの思い出写真集制作委員会
500円
Webで注文していた写真集が今日届いた。「みやぎの思い出写真集制作委員会」が10月に発行した。3月11日以前の宮城県の海岸エリア各市町の美しい写真を集めたものだ。津波で失われたふるさとを思い出し、心の糧にしようという試みだ。写真は一般の人からも募集した。
父親の介護で水戸から秋田へ頻繁に通っていた頃、たまに仙台で東北道をおりて仙台東道路〜国道6号とこの写真集のエリアを走った。名取市、岩沼市、亘理町、山元町の風景は胸に迫ってくる。応援したいと思って2冊買った。
この写真集の収益金はすべて宮城県に寄付されるそうです。
今のところ増刷予定なし。なくなり次第終了とのことです。
Webでの入手はここから↓
がんばろう!宮城「こころの復興」プロジェクト みやぎの思い出写真集
デザインセンスを身につける [本]
こんなタイトルの本を読んでセンスを身につけようだなんて、買うのが恥ずかしくなりますね〜。でも本書の「はじめに」を立ち読みしたときに、なるほど大事なことを言っているなと思い、購入。「はじめに」では、ブログやSNSのアイコン、プロフィール、ハンドルネームを現代の三種の神器「鏡・剣・玉」に例え、鏡としてのアイコン、剣としてのプロフィール、玉としてのハンドルネームの重要性を語っています。ツイッターで佐々木俊尚さんがときどきソーシャルアイコンについて触れるときがあって、少々気にしていたのだが、ウジさんのこの指摘で決定的にその重要性を知ってしまったような感じです。前に読んだ深澤さんの「依頼術」の中でもメールアドレスのあり方など触れていましたが、それらは単なる代替記号ではないのですね。アイコン、プロフィール、ハンドルネームのどれもあまり考えずに適当にしていたなと改めて自分自身を振り返っています。まして、組織に帰属しないで仕事をしていこうという場合、それらは本当に重要になります。それも人間関係をどうデザインするかということにつながるわけですから。前に勤めていた組織では、いろいろな意味でデザインには無頓着です。机などのレイアウトのみならず組織の作り方自体デザインされていませんでした。まあそこまで拡大して考えなくても、自分が発信するあらゆる媒体をどのようにデザインするかを考えるきっかけにするという意味で貴重な示唆を与えてくれる本です。MSWordに文字を打ち込み、図表を挿入するというだけのレベルからちょっとでも飛躍しましょう。帯に書かれている「ネット時代のトーン・アンド・マナーを理解するための必読書」という点で刺激的な本でした。
ねじれの国、日本 [本]
自分のアタマで考えよう [本]
イノベーションとは何か [本]
仕事の9割は「依頼術」で決まる [本]
よいテーマだと思った。仕事のほとんどは依頼する依頼されることで成り立っている。指示・命令という形もあるが、その場合も依頼する時に必要な考え方を踏まえていなければただの掛け声だけになってしまう。要はほんとうにその仕事・プロジェクトを成功させたいかという構えの問題だ。その構えづくりのポイントをこの本では繰り返し具体的に述べている。依頼をする・されることは、共に作り上げるパートナーになってもらう・なること。そんなつもりで人に依頼することが重要なんだよね。
関係ない話だけど「依頼術」とか「仕事術」とかの「術」という言葉はどうかと思ってしまう。方法とか技とかいう意味でビジネス書のタイトルでもよく使われる。安易なコツのようなイメージがあって、個人的にはしっかりとした技術や考え方を身に付けようという気持ちにそぐわない感じを受ける。日本のビジネスとは術で仕事を行なうことなのか。
















